
以前、現場で掘削していると
近くの同じポイントで支持層となった岩盤とは異なる岩盤での支持層確認となった。
様々な要因でこういうことはあるだろうが
この時出てきた岩盤について
自分がデータを記入する際にどう観察していいのか、どう判別すればいいのかが分からず困った。
岩についての基礎知識や普段地元でよく掘る岩についての簡単な判別程度しかできない。
一括りにはしませんが、基本的にオペレーターは岩種や性質よりもいかに掘るかということが第一なので
N値や硬さや粒子の大きさや含水比などの方を気にして作業しますし
そして掘りあげた試料は現場管理者や試験室員が分析、判別するので
報告書記載するようなデータについての詳細な情報や見方にそれほど詳しくはない。
岩種については元請けの担当技術者でも悩むことがあり
以前現場で担当者が判断に困って会社内の博士を連れてきて岩の判別をしてもらっていました。
過去に地質の技術士を持つ担当者に
掘り上げた岩盤の岩種について聞いたことがあります。
その時の岩盤は花崗岩系だったのですがその方いわく
鉱物の割合とかで名前も変わってくるから専門の顕微鏡で判断していかないと決定的な判別はできない。
だから現場での評価は花崗岩なら花崗岩などの大きい分類で判別が出来ればいいのではないか。
というように言われました。
それからは大きい分類の判別ができるように
岩石についての写真付きの本を買って眺めたり、現場で悩んだら調べてみたりしていました。
しかし今回の現場で普段見かけない岩が現れたことにより
自分の頭の引き出しの中に使える知識がないことを痛感しました。
岩盤の判別方法については決定的に判別するのであれば専門の顕微鏡を用いることがいいのだろうが
おそらく一般的な地質調査業務などでは基本的に文献調査や過去の調査データから推測していくことが多いのではないだろうか?
なので
現場にいてもインターネットで情報集めてみたら何かヒントを得られるかもしれないと思い調べてみました。
調べていると
現場の町の名前と岩盤の名前が並ぶ文献のPDFを見つけた。
このとき見つけた岩の名前が"閃緑岩"だったのですがこの岩種についてはこの瞬間に自身の頭の引き出しから出ることはなかったでしょう。
そして次は閃緑岩についてネット検索する
すると
掘りあげたコアに似ている画像が出てきました。
特徴なども読んでみると当てはまることが多い
ということで
この時現れた岩は閃緑岩ではないかというざっくりとした判別をしました。
少し話は変わりますが
以前本ブログで紹介した植物検索アプリに他のジャンルのアプリがありその中のひとつに岩石を調べることが出来るアプリがありました。
植物のアプリについては記事に書いたように無料だと制限があるのが気になるもののとても使いやすいと感じていましたので
岩石のアプリはもちろん気になりダウンロードしてみました。
このアプリを使って以前現場で撮った写真を読み込ませてみたところなんと
閃緑岩が表示されました。

使った感じは植物のアプリより間違った検索結果になることが多いように感じましたが
画像付きで何種類か候補が出てくるので写真を見合わせながら使えば参考になる、ならないも判断できそうだし使い方次第では使えそうでした。
アプリは写真を撮って検索する以外にも岩について学べる要素が多くあって楽しいです。
これがもっと高性能になっていけば現場で岩の種類が判別できる心強いアイテムになりそうですね。
それと
現場作業が全て終わり最後に道具の忘れ物がないかを調べるために掘ったポイントを歩いて確認して回っているときに
閃緑岩を意識して辺りを見てみると道端に閃緑岩のような岩塊がいくつも転がっていることに気付きました。


現場踏査の入口みたいな考え方なんでしょうが、掘削オペレーターとして掘る場所に転がっている岩種などももう少し注意して見て歩こうと思いました。
日々勉強ですね。世界は広い。
ボーリング技術者 ボリ・ボリー