どうもボーリング技術者のボリーです。
先日モノレールで機材運搬中に事故をやらかしました。
大事故のわりに特に怪我はなく
いつも通り過ごすことが出来ていますが
今回のことで
現場作業ってこわいなって痛感しました。
今後自分も事故したくないし、助手君や周りの方に怪我をさせたくない、させないようにしなければいけない。
↑以前モノレール事故したときの現場状況を記事にしましたが
今回はそのときのことを含めて
モノレール運搬の基本的な安全対策について掘っていきます。
目次
モノレール運搬危険のポイント
まずはモノレール運搬危険のポイントをあげてみよう。
※運搬作業中のみ
- 運搬作業中に作業員の転倒、滑落、踏み抜き。
- 運搬作業中に積み荷が落下し人身事故、物損が起きる。
- モノレール運転中にモノレール、荷台の脱線による人身事故、物損。
- 運転中にモノレールが横転し人身事故、物損。
- モノレール故障、操作不良による事故。
危険ポイントに対して安全対策
次に上記の危険のポイントひとつずつに対して安全対策を考えてみる。
・運搬作業中、作業員の転倒、滑落、踏み抜き。
モノレールで運搬する場合傾斜地や悪路であることが多いです。
そんな場所でモノレールを進めながら歩くのにはコツとある程度の筋力が必要です。
転倒、滑落、踏み抜き事故を起こさないように足元注意で作業ましょう。
踏み抜き事故というのは少し高いところから飛んで降りたり勢いよく動いたりした際に尖った資機材や植物が刺さる事故です。
足元には注意して感触を確かめながら歩くようにしましょう。
モノレールの荷台に掴まって歩くと歩きやすい場合もあります。※足が付いて行かないような場所では行わない
30度以上の急傾斜地ではモノレールを走らせながら歩いて付いていくのって実は大変です。
歩いている途中で自身が滑ったりするとモノレールが1人で走行することになるしそれを急いで追いかけたりすれば危険です。
なので現実問題そういった歩行が困難な箇所では乗車設備を付けておくと安全だろう。
また乗車設備を用意するのが困難な場合は歩行しにくい箇所を整地、伐採するようなことも考えるべきだ。
しかし多くの現場では乗車設備も整地、伐採についてもコストがかけられていない。
なので現場では細心の注意を払って荷台に掴まったり搭乗して作業することもある。
こうしたことからまず現場下見の際にモノレールのルートや搬入方法について現場代理人と作業責任者が安全面を考慮した作業計画を立てるようにする。
運搬作業中に積み荷が落下し人身事故、物損が起きる。
モノレール運搬ではモノレールに資機材を積んで運搬する訳だが多くの場合はルートに起伏(傾斜)がある。その起伏がある箇所で資機材が重力により動き落下すると人身事故や物損が起きてしまう。
そのため積んだ資機材は荷締め器やロープなどで確実に荷締める必要がある。
また、起伏だけではなくレール横方向(進路に対して垂直方向)の水準(水平)が出ていないとレール自体が傾くので横方向に資機材が落下する危険がある。
レールの水準を確実に確認して設置しよう。
それから荷台横方向への傾きは荷台車輪の遊び(緩み)が多い場合大きくなるので車輪の遊びも確認しよう。
とにかく積荷を確実に荷締めることが大事だ。
モノレール運転中モノレール、荷台車輪の脱線による人身事故、物損。
今回私が事故したのがこの車輪の脱線によるものでした。
はっきりいって盲点で、まさかの出来事でした。
↑以前書いた記事にも事故状況を書いたのですが
事故状況は斜面でモノレールの本体と荷台の間に足をかけて機械の力を利用して半分搭乗した状態で作業していた時に、荷台の車輪が脱線して本体側に滑落してきて本体と荷台の間に置いていた足が挟まれました。
事故が起きた原因は
車輪にはレールとの隙間を調整する器具が付いているのですがこれが緩んでいたこと。
これはレールの設置時の問題になるのですが短いレール間隔の中で傾斜と曲がりを強く付けすぎていたこと、これにより車輪に負荷がかかっていた。
本体と荷台の間に足を置いていた。
事故の対策として
調整器具の点検を行うこと。
事故後に車輪の脱線を直して車輪の調整も行いました。そうすると事故前は調整後より大きく荷台の横揺れ(遊び、緩み)があったように感じました。なので横揺れ具合を意識していれば調整の遊びに気づけると思います。
それからレールの設置時、曲がりや傾斜を付けるときにはできるだけ本体や車輪に負荷のかからないようにしなければならない。
また本体と荷台の間は脱線した荷台や積荷の落下によって挟まれる可能性のある危険箇所なので足や身体を置かない。
運転中にモノレールが横転し人身事故、物損。
私達が使う工業用モノレールは1本のレール上にある車輪が支点になっていて、荷台はレールの数倍大きい。
そのため横方向に動きやすく横転の可能性があるので力のモーメントを意識しながら運搬する。
具体的な原因と対策として
荷台の片側に荷重が掛かり過ぎないように資機材を積み込む。
レールがあまりにも横方向に傾くような設置はしない、水平を確認する。
何らかの原因(木が倒れていることに気づかずに運転したなど...)で横方向に力が加わり横転することも考えられるので運転中の周囲の確認を行う。無理な運転は行わない。
車輪調整器具が緩んでいると横振れしやすいので調整しておく。
モノレール故障、操作不良による事故。
運搬中に急に故障、操作不良を起こす可能性もあるかもしれない。
基本的には点検や整備を行って故障が起きないように務める。
しかし点検していても故障というのは車でもあるように、急なことも想定して作業しよう。
対策としては
仮に故障が起きても対応できるように意識をしておくこと。
例えば運搬中何か起きるかもしれないから危険な位置にいないことや、どの方向に逃げるか考えておくことが大事だろう。
モノレールが無人で動いたとしても止まるように主要箇所にはストッパーを設置することも安全対策になるだろう。
突発的なことが仮に起きてもそれ以上事故を広げない考えが必要だろう。
おわりに
今後もモノレール運搬しながらたくさんの現場で孔を掘ることになりそうですが、今回モノレール運搬の安全対策を掘ることで安全作業の重要さを再認識できてよかったように思います。
モノレールにもこれまで以上に興味が湧いてきました。仮設することもあるので今度モノレール技師について調べてみようかと思っています。
調べ物をしていると調べ物が尽きないというか退屈しないですw
とにかく皆さん安全第一で怪我のない現場生活送っていきましょう!
ボーリング技術者 ボリ・ボリー