どうもボーリング技術者のボリ・ボリーです。
人材不足な現場地質調査業界ですが全くいないという訳ではなく、続かないのでいないという事実もあります。 そこで私の知らない今どこかで頑張っている助手さんに向けて記事を書いてみようと思いました。 お役に立てれば幸いです。
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目次
気概編
・質問
最近始めた方も、ずっとやってる方もこの仕事どうですか?
オペレーターは1人でイライラしてるし穴の中で何やってるかよく分かんないし重たいものばっかりだし。こまかい。汚い。
質問です。「楽しいですか?」
「早くロッド回したりパイレン上手く使うのはなんだか楽しい」
「足場組むの楽しい」
「いや、楽しいとかはまぁ、、」
「最悪。」
そんな思いがぐるぐる回る日常の中、少しでも
「楽しい」
「やってもいいかな」
と思うあなたは絶対にできます。やり遂げられます。
・助手歴4年の私
私自身オペレーターになるまで(初めて機械を持ってオペとして向かう )4年間位助手をしました。
業界的には普通~長い位かと思います。
しかしそのぐらいしたこそ今、色々とお話できると思います。
そんな私は助手時代、上の質問(楽しいか?)をされたとしたら多分
「楽しくはないけど、面白いかな?これをやっていくつもりだ」くらいに答えたでしょう。
ただ、今になって思えばそのときの姿勢はともかく、大事なのはこの
”やれる”感があるかどうか。
その日嫌なことがあったとかそういうことは入れずにですよ。
これさえあればいつかくるチャンス(オペのはじまり)が現場で自分に実をつけてくれる。
・ 目的を持つこと
”しかし毎日はそう楽じゃない”
そして
”チャンスは来たときにものにしなければならない”
このポイントをクリアするためには”なにかが必要”
というのは多かれ少なかれ忍耐が必要だからだ。
そんなにブラックなのか?
今時忍耐?と思う方もいるだろう。
しかし聞いていただきたい。想像するような一昔前の”修行”の様なことではなく、何かを得るためには何かをしなければならないというだけ。
”アスリートになるため練習する”
”入りたい会社に入るため勉強する”
"ボーリングオペになるため経験する"
何かに成るためには何にしたって忍耐が必要。そのためには”なにかが必要”と考えます。
それは夢、目標、家族、恋、地質調査大好き、だとかなんでもいい。
要は上のポイントを超えるため我慢するための目的があれば。
でもその何かを持っていても挫けるとき、嫌なときもあります。
私はそんなとき次のある言葉が支えてくれました。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。」 小林一三
目的はある、役にも立ちたい。でもな。って時にコンビニでたまたま手に取った本に載っていた言葉なんだけど
今の境遇に納得いかなくても、腐らずにそこでできることを目一杯やる。
なんだか地質調査の助手のため、いや私のためにあるのかなってくらい妙にスっと入ってきた。
それと「ああ、日本一の助手になったらオペにしてもらえるんだ」
とか単純に思い、この時目標が”まず日本一の助手になろう”となった。
そして日本一の助手になるべく、考えて動き得たノウハウをこの後書いていこうと思うが、ここまで書いた”気概”は頑張る助手さんには何より大事なことと思っています。ぜひ目的を持って日々に向かっていただきたい。
学ぶ編
・学ぼう
ボーリング助手にもタイプがある
①助手専門
②オペレーターになるための助手期間
どちらも何を求められているのかを意識して足りないことを学んでいくのだが今回は②について詳しく書きたい。
オペレーターになるとはどういうことか、どこまでになればさせてもらえるのか?
会社にもよるが基本的作業をまんべんなく経験しざっくり理解していれば良いと私は考える。
そうなるとでは、助手の間なにをするべきか?
通常業務全般、ノウハウ、専門知識をインプットすること。
その後アウトプット(実際にやってみて)していって覚えていくものなのでとにかく今は学ぼう。
色々が分かるよという方はアウトプットの機会をもらってアピール、挑戦してみてもいいんじゃないかな。
・現場における学ぶとは
色々な現場の状況に合わせてベストに近づける中、常に危険と隣合わせ。
工期や単価も考えながらだからオペレーターは作業中は常に真剣。
そんな中、学ぶのは難しい?
確かに現場の中で欲しいタイミングで手取り足取り教えてもらえる環境ではないが、だからこそ次の方法で学ぶ。
作業中に起こる?を考える
これを意識してみると毎日たくさんの収穫を得られると思う。
「なんでいつもとやり方違うのか?」
「これはなんだろう?」
などの日常的な?は貴重な学ぶ種なので忘れないようにメモを取るなりして「ま、いいやとならず」上司にそれを聞くと良い、教えてくれないならネットで調べる、出てこなければSNSで聞いてみよう。
・資格取得で学ぶ
現場地質調査は使用する道具が多いので数々の資格取得が必要だ。
・ボーリングマシン・中型自動車・玉掛け・小型移動式クレーン
・不整地運搬車・刈払機・地質調査技師・その他
特別講習や技能講習なので要点だけ押さえていれば寝てても取れる資格が大半ですがそれでもテキストを開けば分からない部分がたくさんあったので真剣に学びました。私は資格取得の中で会社の中では学べない多くのことをインプットしました。
そしてその知識が何度も現場で自分を支えてくれました。
現場地質調査は二人一組の仕事。
もっと言えばオペレーターが良いも悪いも背負って闘う仕事である。
だからこそ学びが自分の血肉となることは非常に大事だし、助手の間にこそ
専念して学んで欲しいと思う。
技術編
・副オペレーター
そうして業務内容をざっくり理解したら副オペレーターとして立ち回ろう。
具体的な説明の前に一つ書きたいのだが、現場地質調査において助手の仕事の重要性はものすごく高いと思っている。
助手が変わるだけで現場が変わるほどだ。
なのでずっと言いたかったがお手伝いさんじゃないのなら助手改め副オペレーターと扱うようにしたい。
そして副オペレーター具体的にどう動くか。
・サポートが自分の仕事
助手のする仕事は雑用だという人もいるが私は以前から気に入らない。
大体こんなこと言う人の現場はきたないし、品質が低い。
"この世に雑草という名の草はない"という言葉もあるが
雑用という仕事もない。
洗い物、整理整頓、泥水管理、現場写真撮影などは雑用などと呼ばれるがこれらの精度を高くすることでどれほど高品質の仕事になるか分かっているのかと思う。
私はサポートとと呼ぶこととする。
腕のいい副オペレーターは一つ一つのサポートのレベルが高い。
一つ一つのサポートの意味を理解し誇りを持ち現場に向かおう。
そして
副オペの完成系とはオペに現場管理と掘ることに専念させることだと思う。
サポートではオペレーターに負けることのないレベルを目指し副オペをこなそう。
・オペとよく話をする
現場の打ち合わせや段取りはもちろん、お互いの人となりを知る事や良好なコミュニケーションを取ることは二人一組だからこそ特に仕事に直結する。
・オペの行動を読む
現場環境、行動パターン、視線、音、身振りから行動を読み先取りする。
今まで書いてきた忍耐、学び、コミュニケーションなどの集大成となる
・オペができることは自分もできるように
作業中オペレーターが電話対応していたり機械から離れる時に動じず「わたしが変わりますよ」
とオペができることが自分もできるようにしよう。
これができると今度はオペのヒューマンエラーをあなたが未然に防ぐこともできる。
まとめ編
ここまでご覧いただきありがとうございます。
技術編で書いたことをやろうと思うとどうしても初めに書いた気概がとても重要になってくるので長々と読みにくかったでしょうがそこの点を特に伝えたかったと思っていただきたいです。
気概、学ぶ、技術編で書いたことを意識して現場に向かわれていれば地質調査オペレーターに近づけると考えます。
おわりに
私自身ろくなもんじゃありませんが私なりに真剣に書いてみました。少しでも気持ちやノウハウが伝わりこの業界の中で前を向いてもらえたら嬉しく思います。
今日、私もどこかで地質調査をしています。
お互い頑張っていきましょう!