原位置試験

貫入試験、上から打つか?下から打つか?

どうもボリーです。

N値を求めるときにお馴染みの標準貫入試験ですがこの試験は下記のような条件の元行われていますよね。

質量63.5kg±0.5kg(本来は140ポンド、10ストーン)のドライブハンマー(通称、モンケン)を76cm±1cm(30インチ)の高さから自由落下させてボーリングロッド頭部に取り付けたノッキングブロックを打撃し、ボーリングロッドの先端に取り付けられた標準貫入試験用サンプラー[1]を規定貫入量である30cm打ち込むのに要する打撃回数(=N値)を求める。
引用 Wikipedia標準貫入試験

この条件を満たした上で貫入方法って2種類あるんです。

それが上打ちと下打ちです。

方法の違いはスピンドルを通すか通さないかにあります。

上打ちは孔内から立ち上がるロッドをスピンドルを通してスピンドル上部で試験を行います。

下打ちは孔内にサンプラーを降ろしたら立ち上がりにそのままアンビルを装着して試験を行います。

上打ちのメリットは

スピンドルを通している分ブレ、ズレがないこと。

デメリットは高い位置で行うのでロッドが折れたりモンケンが落下したりしたとき危険度が高いこと

助手が櫓上部に上がって作業しなければいけないことがあげられる。

上打ち参考画像

下打ちのメリットは

低い位置で作業するので仮設や作業が容易であること。

デメリットは

スピンドルを通していないのでブレ、ズレが起きやすい。そのため貫入ロッドに負荷がかかりやすく折れやすい。

下打ち参考画像

このようにメリット、デメリットありますがデメリットについてはどちらも各会社それぞれに改善策を用意しているので現状は各会社のやりやすい方法で行われている。

やりやすいというのは具体的に上げると

使っているマシンのスライド有無

マシン高さ

櫓の単管長さ

昇降用具がワイヤーかロープか

などのことです。

これらのことから地域性も関係してそうですね。

そんな上打ち下打ちですが

たまに現場で上打ち指定の場合があるようです。

僕自身は下打ちをずっとしてきてるので

上打ちのノウハウがないし慣れてもないです。

マシンのロッド昇降用具もワイヤーを使っていますし、現場によって急に指定されると作業能率下がるし不安全にも繋がる場合があるかもしれません。

(やらない、できないという話ではない)

何が言いたいかと言うと

この標準貫入試験ってデータをとるために決められた条件の元で行っているわけですから上でも下でもいいわけで使い分けしたかったり区別したいなら新たに条件を追加するなどしたらどうだろうかってことです。

まぁそんなことするのも色々めんどくさいしあまり意味ないって感じでしょうが

そしたら余計にどちらのやり方でもいいんじゃないのかって思います。

ふかぼり!で色んな方の仮設方法見ているとやり方こだわりが各社様々です。

やり方やこだわりって少し変わっただけで大分仕事に影響でますよね?

上から打つか?下から打つか?

単純なようで奥が深い。


ボーリング技術者 ボリ・ボリー

 

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