掘進技術

掘削水が戻らない

どうもボーリング技術屋のボリ・ボリーです。
今回は色々なタイプの掘削水が戻らない原因と対処について掘っていきます。

戻らない原因:逸水

掘削中、逸水層に当たった場合掘削水は逸水し地上まで戻りません。

対処

ベントナイト泥水や逸水防止材を使用。

戻らない原因:コアバーレル、ケーシング内の詰まり

コアバーレルやケーシング内がつまりポンプが押し出せなくなると掘削水循環の流れが止まり戻らなくなります。

こんなときに
・溶けにくい粘性土や泥岩など
・ボイリング状にケーシング内へ砂の流入

対処

押し出せるところまで引き上げる。
※ボイリング状の現象自体の対処ではありません。

戻らない原因:ケーシング外側の詰まり

ケーシングの外側、ケーシングと孔壁の間が様々な原因で詰まることでその部分をポンプが押し出せなくなり掘削水が戻らなくなります。

こんなときに
・カッティングス排除が不十分
・不良な泥水使用、泥水調整が不十分
・上向き圧力のかかりにくい地層、孔内状況

対処

ケーシング外側の詰まりによる水戻らないに関しては詰まりの位置や地質状況、それまでのボーリング計画によって回復の難易度が違ってきます。
悪いときはケーシングを数十本引き抜かないと掘削水が戻らない場合もあるので特に事前の注意が必要です。
地層の変化やカッティングス排除に気を使いながら泥水の調整もしっかり行いつつ無理のない速度で掘削することが大事です。

事後対処

対処で述べたように、そうならないように掘ることが大事だが気を使っていても経験上なるときはなるので最も大事なのは事後対処といえる。

様々な要因とボーリング計画の中、一概にはいえないが事後対処で考えることは

泥水をある程度の時間しばらく送ってみてポンプ圧から状況を判断して無理そうなら送水しすぎずにすみやかに抜管→送水の繰り返しするのがセオリーだろうか。
地質状況にもよるが大量に清水送水したり戻らないのに回し続けたり上下作業で粘ると最悪ケーシングが抑留されるので注意が必要だ。

おわりに

「水が戻らん!」って今までの経験をさかのぼり書いてみました。
複合的な現象ですので様々な考えがある問題と思いますのでくれぐれもボリー流としてご覧いただけたらと思います。

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