
どうもボリーです。
今回は上の写真の粘土のお話です。
この粘土、実は標準貫入試験の際に上手く採取出来なかったものを再度貫入サンプラーで採取したものなんです。
というのはですね
この軟らかい粘土層の真上には礫層がありまして、貫入試験の途中に礫層から粘土層に変わったことで、礫で軟らかい粘土を押し込んでしまい、サンプラーの中へ粘土が入りませんでした。
標準貫入試験中の状況としては、ドライブハンマーを落とし礫層部分の比較的硬いN値を数えていたら、試験区間の途中でN値が急激に下がるのを確認していました。
貫入試験が終わり、サンプラーを抜きあげて開けてみると礫層の部分しか入ってない。
N値が急に下がったことは確認済みなので、層が変わっている可能性が高いことから、再度貫入試験試料を採取するために貫入サンプラーを孔の中へ降ろし入れて、貫入試験区間の少し下の辺りまで叩き入れてから引き上げました。
その時に上がってきた試料が上でも添付しました、こちらの粘土です。

はじめの貫入試験で採取した礫層と並べて見ると実際は下の画像のような層であることが分かります。

地質調査には地質サンプル(試料)を採取して提出する方法がいくつかあります。
主な方法は
・貫入試験試料のみ
・半ペネ、半コア(半分貫入試験試料、半分コア採取)
・オールコア
コア採取部分が多いほど詳細なコアの観察ができますが、調査データの用途に合わせて調査方法が選ばれています。
その中でも、この時自分が行っていた現場での調査方法は貫入試験試料のみでした。
貫入試験試料のみなので、層分けがコアを採取しているときよりも捉えにくいので、ある意味、コア取りよりも、コア取りをしない分よく観察しながら調査を進める必要があります。
現場地質調査における基本的な作法なのですが、こんな風にひと手間かけて試料を採取している場面があるよという実態についてでした。
掘止。