
今回は、過去に屋根の下でボーリング調査をした時に、屋根にロッド上部をぶつけてしまったときの現場の状況と、その時に取った対策や事後に感じたことを記す。
事故の経緯
現場はある屋根付きの施設内でした。
施設を囲うフェンスを取り外して、2m程度の高さの入り口からボーリングマシンをチェーンブロックで搬入しました。
ボーリングマシンはなるべく低い位置に設置して、マシンに取り付けてるロッドをなるべく長いものが使えるようにしました。
ボーリングマシンに取り付けるロッドは基本3mものを使うのですが、今回は屋根があることにより高さに制限があるので3mより短い2mのロッドを取り付けました。
屋根にロッドが当たらないように、ロッド上部に蛍光テープを取り付けて、ロッド上部から意識が離れないようにしました。
とにかく屋根にロッド上部が当たらないように注意しながら作業をしていました。
しかし、掘削途中で意識が掘削に向かいすぎてしまいました。
慌てて屋根のことを思い出し、上を見上げるとロッドが屋根に触れようとしている、必死にマシンを停止させようとしましたが、間に合わず屋根を凹ませてしまいました。
事故の原因
あれだけ意識していたのになぜ屋根に当ててしまったのでしょうか。
ヒューマンエラーに対しての対策がなかった
事故の原因はまず、人はヒューマンエラーを起こすものであるということに備えず作業を行ったことにあります。
意識しても、自身の感情などの内的要因や現場環境などの外的要因によってヒューマンエラーは起こります。
ですから、現場では基本ヒューマンエラーが起きても事故にならない、二段構えの対策を取らなければなりまん。
二段構えの対策については、職長教育や安全大会などでも取り扱われるような基本的で重要な安全対策です。
取り付けたロッドが長い
そして、今回の事故の一番の原因となるのが、取り付けた2mのロッドが長かったということです。
ボーリングマシンのスピンドル部分が一番上に上がった状態のときに、ロッドが屋根に当たる状態だったことが事故の原因です。
事故の対策
今回の現場での事故後の対策として、ボーリングマシンのスピンドル部分が一番上に上がった状態で、かつ、ロッド下部がスピンドル下部で保持された状態のときに、屋根に当たらない状態にしていれば、ロッドが屋根に当たることはないので、上記の状態に出来る長さのロッドをマシンに取り付けることにしました。

実際にこの現場では2mのロッドから、1.50mのロッドに変えて作業を再開しました。

まとめ
この現場では事故後、屋根の凹みがわずかだったことで、発注者が応急処置でよいと言ってくださり大事にならずに済みましたが、関係各所に迷惑をかけてしまい相当悔しかったです。
この現場以前にも、屋内で高さ制限がある場所での調査はありました、その時も今回の事故発生時と同じように2mロッドを使い作業しましたが、その時の現場では、運良くスピンドルを上げた状態のときに屋根に当たらないようになっていたから事故にはなっていなかったんだと思います。
今回は同じやり方では通用しない環境だった上に、対策なしで作業をしたことで事故になってしまいました。
しかし、今後の屋内作業はこの記事の対策を守れば、同じ過ちは起きないことでしょう。
事故は全ての頑張りを無に帰すことになります。ゆっくりでもいいから安全第一でやっていきましょう。