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メタルのチップを少し大きくしたら切れ味が大きく落ちた話
どうもボリーです。
先日あるメーカーにΦ86ケーシングでオーバーサイズのケーシングメタルを特注をしました。
特注したものはメタルチップを外側に2mmくらい出すようにしてケーシング外径はΦ90くらいになるものです。
その際、担当者さんがその特注方法の場合メタルチップのサイズが少し大きくなると言われました。(チップを大きくしてそれによって外形を増やすということ)
担当者にサイズについて言われた時はチップが大きくなる分、価格的が少し高くなるのかな?と、あまり気にせず承諾しました。
数日後、商品が届いたのでさっそく次のボーリング調査で使用したのですが、ここでチップサイズが数mm大きくなったことによる作用を身をもって知ることになります。
50m程度掘削予定のポイントを40m程度まで順調に掘進していると砂礫層が出現しました。
掘っている場所は会社から10分程度の近所で、何度か掘ったことがあるので、砂礫が出てくることは想定していました。そしてこの砂礫は特に警戒する必要もないものという認識を持っていました。
ケーシング掘りで砂礫を掘っていると、なかなか突破できない玉石に当たったので、ケーシングでの掘削をやめて、1度Φ66コアチューブで先掘りをかけてから再度Φ86ケーシングで掘削をすることにしました。
しかし、先掘りをしたというのにケーシングが全然入っていかない。いつも通りであれば比較的新鮮な玉石だったとはいえ、先掘りをした感触からケーシングで突破できないわけがないのに。
そこで私はケーシングが入らない理由を、自分の操作が悪くてメタルチップを失ってしまい石が切れくなったと推測しました。
その後、砂礫層の下部には掘りやすい岩盤が出現するだけの予想だったので、無理にケーシングを推し進めて入れることを止めて、Φ66コアチューブで裸孔掘りで進めることにしました。
調査はそのまま無事完了して、いざケーシングを抜管して問題のメタルチップの様子を見てみると、チップはひとつも欠けがなく使用前とあまり変わりがない状態でした。
ここではじめて、メタルチップを大きくしたことが原因だと感じ、特注したメーカー担当者にチップの大きさについて話をうかがうと、メタルチップは大きさ以外変えていないので、特段切れ味に違いは無いと思うが、関係ないとも言えないという答えをいただきました。
特注で頼んだものだし、切れ味の悪さについて、はっきりと理由が分からくても受け入れて、使えそうな場所で使うしかないと思うことにしました。
数ヵ月後に、他のメーカーにこの時の話をした上で特注で作えないか打診してみました。話をしているとこちらのメーカー担当者さんがすぐに「チップのサイズを大きくすると切れ味は落ちます」とはっきり言われました。
物理的に考えれば小さい方がより力が加わることは分かるのですが、こうしてはっきりとメーカーに常識のように言い切られると、説得力のつよさで納得しました。
他メーカーで作っていただいたメタルは今年の夏頃に使えそうな現場がありそうなので、その時に使う予定です。少し心配もありますが、使うのが楽しみです。(切れ味悪かったら大変なことになるけどね)
ということで、メタルチップのお話でした。