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掘散文【窮地に灯り】

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掘散文【窮地に灯り】

従業員に給料をいつも通り支払い、いつも通り運営することだけで精一杯な、いわゆる自転車操業の会社がうちだ。

会社なんてそういうものかもしれないが、とにかく必死に動き続けていないと生きていけない中にいる。

その世界に最近異変が起きた。

突然起こったわけではない。目に見えない緩やかなスロープを手すりを掴みながら自ら降っていったような自覚がある。

しかし目の前のことを精一杯やってきただけだ。上手くいかないのは僕ではない他の要因のせいではないか?なぜいつもこうなんだ。

僕の知らない大きな何かの力のせい?

自分が営業担当になったせい?

自分のどこに不足があった?

性格の問題?オーラとか?

特に自分に原因でありそうな部分が気になり、気持ちが落ち着かなくなる。

自分は世のため会社のために、メンタルの核部分まで差し出して、役に立つ一心で頑張ってきたはずだ。

昔、言われた、お前は元請けに好かれそうにないよなという言葉がフラッシュバックする。

言われた時からずっと意味が分からないが、今の状況を考えるとやはり自分に他人が嫌がるものが備わっているのかもしれない。

だからなのか、自身の会社でだって立場や存在がちぐはぐしてる。

ここは窮地だ。

そんな中、自分なりに方向を選んで歩んできた現在地に至るまでに、この道の先へまだ進みたいと思えるものと出会いがあった。

それは家族、仲間のような存在、兄貴のような人達との関係、自分の世界。夢。

これらの僕にとって大事なものとの出会いのおかげで、今後の道の先は見えないけど、歩きたいと思えることがとても嬉しい。

だって、世界の中から自分で見つけて選んだ人やものと、生きていけるんだから。

自分自身がどうにか歩くために灯した明りが消えずに、自分の周りを照らしてくれることで僕は落ち着くことができる。

窮地でも、見える明りを頼りに、先へ進むよ。

光を求めて。

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