
どうもボリーです。
先日、軟弱泥掘りをしていたら孔底に50㎝~1m分程度、米粒程度の(4~7㎜)礫が溜まっていたので、それを取り除くために格闘(泥試合)していました。
今回の現場で使用していた泥材はクニゲルv1(ベントナイト)とテルフロー(分散材)とイージードリル(ポリマー材)でした。
砂層ではベントナイト添加して粘土層ではテルフローをちょいまぜして粗砂や細礫が出るとイージードリルを添加していました。
この現場では既に数箇所掘削していて、今まではこの組み合わせと使い方で問題なかったのですが、今回の孔だけは違いました。
揚がらない孔内残土
孔内残土の存在に気が付いたのは貫入試験の時でした。
いつもの調子で礫混じり砂の層を掘削して、貫入試験をするためにロッドを降ろすと予定深度よりも50cm以上高止まりしました。
仕方がないのでとりあえず貫入試験深度手前まで貫入サンプラーを叩き入れてから1度上げて様子を見ることにしました。
上がったサンプラーを開けてみるとサンプラーの中にいっぱい米粒程度の礫が入っていました。

これじゃあ試験にならないので再度コアチューブ(掘削管)を降ろして、イージードリルを添加して、泥水の比重を上げたものを送水して、ポンプのエンジン回転を上げて、米粒程度の礫が上がるのを待ちました。
深度は50m程度だったのですが、大体20分して送水した泥水が地上に戻ってきました。
戻ってきた泥水を観察すると、2~4mmの細礫は揚がっているがサンプラーの中に入っていた礫よりも小さいものしかありませんでした。
観察の結果を受けて再度泥水を送水することにしました。次は先程送ったものよりも比重の高くして送りました。
しばらく待って戻ってきた泥水を確認するも目当ての米粒程度の礫は揚がってこない。
泥水はドロドロだしポンプも高回転で運転しているから揚がってきそうなものなんだが?と普段の経験と照らし合わせて悩んだ。
こんな時、同じことをしていてもラチが明かないので1度コアチューブを上げて、再度貫入試験器を降ろしてみました。
しかし結果は先程よりも試験深度に近くはなりましたがやはり高止まりしている。
今思えばここが選択の分かれ道だった気もします。
直接除去する
2回目の高止まりの後、結局再度コアチューブを降ろしてさらに比重の高い泥水を送りました。
結果としては試験深度まで降りたので試験を行いましたがサンプラー内の試験試料の上部にスライムとして米粒礫が残っていました。
この結果は米粒礫は除去していないものの、3度も比重の高い泥水を送ったので孔全体の泥水比重が上がって礫の沈降速度が遅く浮いた状態になっていたと考えられます。
1度貫入試験ができただけで米粒礫の除去は出来ていない状態ですが、再度同じことをしても意味が無いと考えて1度無水掘りをかけて米粒礫を採取してみることにしました。
※砂質土系の場合は抜き上げの際のボイリング現象などが怖いがこのときは先端は粘土。
無水掘りをかけて米粒礫を採取してから次の貫入試験のためにロッドを降ろすと無事試験深度まで到達しました。
貫入試験を行い、地上に上げて試料を見ると米粒礫はほぼない状態となっていました。
このことから、簡単に揚がらない礫は泥水比重によって無理に揚げようとせずに、孔の状態を見て除去の方法は決めるのがよさそうです。
今回のケースが例えば孔になっておらず除去しても除去しても孔内に残ってしまう場合はまず孔作りを確実に行うなど孔の状態の見極めが重要だ。
上の方で選択の分かれ道だと書きましたが、あの時点で無水かけて取ってしまっていればスムーズに事が進んだように思います。
そしてこの孔、比重を上げすぎた泥水が原因でとんでもない事になるんだよなぁ…。
日々勉強(泣)(楽)
ボーリング技術者 ボリ・ボリー