
続きもの、ボリーのオペ1年目です。
過去の章↓
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②章でのオペレータの練習を経て、いよいよ出張現場へ出発しました。
この提携業務は地盤改良の施工会社と元請けが提携を組み
元請けが下請けである私達調査ボーリング屋に依頼する形になっていました。
仕事内容は主に地盤改良前の地質調査と地盤改良後のチェックボーリングでした。
施工会社が毎週現場をスケジューリングするので私達調査班は予定通り現場をこなして回るというようになっていました。
週末には一旦帰って資材の積み込み、準備をして月曜日に早出をして現場に向かって週末まで宿生活をしながら現場をこなします。
出張現場なので現場に8:30には到着できるように早出をしていました。
早出だけど全然眠たくありませんでした
原因は緊張感にありました。
というのも県外に向けて普段通ったことのない高速道路を走って知らない土地で現場まで行かなければならないからでした。
知らない地名に緊張。
ジャンクション、サービスエリア、3車線など田舎にない道に緊張。
そもそも中型自動車の運転に慣れてないから緊張。
高速道路を降りてからは余計に緊張...左折レーンとか路上電車とかギミックが多すぎて緊張。
市内に入って街中で現場に向かうと一方通行や幅員の狭い道の場所に入り込んでしまって
助手君にトラックの後ろを確認してもらいながら慣れない運転操作でなんとか脱出したり。
街中ではこんなことが多くありました、だから現場に着くだけで大仕事でした。
現場に到着すると現場状況の把握から始めました。
というのも現場の状況は現場入り前に写真データと簡単な指示書のみで知らされるので
現場の全容を把握するのは現場に着いてからになるからです。
施工会社の担当者が現場初日だけは案内に来てくれるので不具合や注意点があればこのときに言わないといけません。
土地勘もないので初日に周りの情報を得るのは大事なことでした。
そうして、問題がないと機材を設置して掘削作業に入ります。
機材搬入作業は積み込みや機材の配置は平地の現場が多かったので先輩とやっていたシステムで対応すれば問題はありませんでしたが
クレーン作業が先輩との作業の時はほとんど先輩がやっていたこともあって緊張して操作しました。
作業半径とか第三者被害などを特に気にして全集中でやってました。
掘削作業もクレーン作業と同じような感じがありました。
調子にのって使って助手君にケガさせたり事故が起きたらシャレにならないので
事故に一番気を付けてめっちゃ合図してました。
掘削技術で最も手こずったのが礫層の突破でした。
砂礫層での泥材の使い方や判断、掘削速度やメタルの使い方など分かっていないことが多いことを痛感しました。
この頃は、何かない限り軟弱掘りでダイヤビットを使うことは禁止されていました。
街中や造成地が多かったので、どの現場でも盛り土が出ることが多く、盛り土層でも礫質土や砂礫層に苦労しました。
建築物の調査ということでサンプリングと孔内水平載荷試験(LLT)を実施することが多かったのですが
これにはとても神経を使いました。
今でも神経は使うのですが、この時は一人でやった経験があまりなかったのでやり方が合っているのか?間違えてないか?
ゾンデを破裂させてはいけない、孔作りに失敗しないように...と怯えながらやっていました。
サンプリングも緊張しました、取れない場合何故取れなかったかを説明できるほど知識も信用もないから願うように採取作業していました。
層厚が少ない箇所やデニソンでの採取だったり、初めての経験ばかりでたくさんのことで悩みました。
現場の清掃ですが、助手の頃から暇があればいつも掃除しているくらい掃除をして現場を綺麗にすることを大事にしていました。
先輩の教えだったのでこの時もいくら現場が進まなくても現場を綺麗にしていました。
パイレンの置き方からアスファルトの汚れ具合まで一瞬も気を抜かずに実践していました。
しかし今思えばあまりにも教えに囚われすぎていて現場の足を引っ張っていたところもあると感じます。
教えも大事ですが状況に応じた考え方ができるとよかったです。
現場が終わると次の地域に移動するのですがこれが同じ市内の時もあれば隣の県や市に移動することもありました。
なによりもスケジュール優先だったのでとにかく急いでの作業で大変でした。
だから移動日の現場片付け作業は夜遅くまでやることもありましたね。
こんな生活が数か月経って私は不安で緊張しながらも、大きな失敗はなく現場をこなして徐々に作業に慣れていきました。
運転も操作も仮設も掘削も試験もですが何度もやって、いいことダメなことを自分で学んで身に着けていくことで時間と共に成長していたと思います。
そして、慣れてきたのは自分だけではなかったからなのか、この頃から施工会社からの要望が増え始めます...。
つづく
働け働け
ボーリング技術者 ボリ・ボリー