
先日Twitterを見ていたらタイムラインで次の画像付きTwitterを見つけました
とても綺麗に採取されていてコアに目を奪われますが
よく見てみると5.50m~5.80m辺りのコアが半分無い
ツイート文を見ると
負圧の原因は半空隙と書いてある。
つまりツイートの内容は
コア採り中に送水している掘削水の水圧が急に負圧となり調整しながらコア採取をして
掘り上げて中身を確認するとコアが半分が無い状態だったようです。
(ツイート2枚目、3枚目画像)
地質調査は仕事内容的に結果に対しての根拠がないと問題が解決しません。
この出来事は結果に対してどのように根拠を示して問題を解決したのか?
オペレーターとしてとても興味深い事例だったのでツイート主の方に許可をいただき記事にさせていただくことになりました。
実際に自分の現場で起きた場合どうなるかと考えると
おそらくコアの細粒分を流出させてしまったという判断をすると思います。
では何故ツイート主の方は半空隙であるという結論に至ったのかというと
ツイート主の方はコア採りにデジタル流量計、圧力計を使用されているのですが
このデジタル圧力計により5.50mあたりからのコアの状態の変転を捉えていたとのことでした。
状況としては正圧でコア採り(0.02~0.06MPA程度と思われる)していたところ
5.50m辺りから負圧となったということでした(-0.06~ー0.07MPA)
負圧の状態というのは送水しながら掘削していて送水圧がかかった状態を正圧とすると
逆に地層中に掘削水が吸い込まれるように圧力が負の方向にかかることをいいます。
負圧の状態になるということは送水している水の逃げ道がある可能性が高いです。
そしてー0.06~ー0.07MPAという数字は負圧になるにしてもかなり大きい数字だと思います。
細かい岩片状などだとで仮に水の逃げ道となってもそれほどの負圧にはならないのでは?と感じます。
よってツイート主の方はコアが半分の結果に対して半空隙であるということと、それに対しての根拠を示しました。

上の画像の一枚目がツイート主のデジタル流量計、水圧計です。
デジタル計器なので箱に入れて綺麗にまとめられていますね。
配線や電気系統の小型化などにもこだわりを感じます。
計器に表示されているデジタル表記を見ながらコア採りします。
上の画像の2枚目が一般的な水圧計と流量計です。
私はこれを使用してコア採りしています。
計器を見て大体の水圧、流量を読みます。
デジタルと大きく違うのはデジタルの場合、瞬間的に数字が知れるということと
デジタルのほうが正確により細かい数字を知れるところです。
ということから今回の出来事は一般的な計器を使ったコア採りでは判断して根拠を示せないように思います。
一般的な計器でも負圧は測定できるのですが瞬間的に数字を知ることができないため負圧になったとき機械側のコントロールが忙しくなるので瞬間的に正確に知れる計器でないと負圧の数字を確認できません。
よって私の現場で同じことが起こった場合、半空隙という結果に至らない可能性が高いです。
今回のことでこういった事例があることを知ったので同じことが起きた場合、半空隙だと主張することはできますが
正確なデータを提出して根拠付けることが難しいでしょう。
掘りおわりに
仕事をするにあたって目的は何なのかを考えるということがよく言われますが一般的なコア採りでいうと
コアが必要な分採れていればよいということになります。
そのため計器を付ける付けないだとか一般的な計器やデジタル計器の選定は各業者がそれぞれ決めています。
実際にコアを採るだけであればデジタル計器を使わずともうまい方も全国に多くおられますし
そういう方の中にはデジタルまで必要ないと言っている方もいました。
しかし、今回の出来事によりデータから根拠付ける事例を知ると
今後、仕事の目的や品質が変わってくるようなことがあれば使う道具も変わっていくのだろうと感じました。
それと、一般的な計器もだし他の道具もですが使いこなすのには慣れが必要です。
実際に僕は最近やっと一般的な計器を普通に使いこなせるようになったかな?というレベルです(挙動とか奥が深い)
なのでデジタル計器を使うつもりならなるべく早めに取り入れていきたいですね。
自社では渋っていますが、周りはどんどん取り入れて使い慣れていきそうだと思っています
早めの導入をお勧めします!!
情報提供いただいたツイート主さん、ありがとうございました。
ボーリング技術者ボリ・ボリー