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現場での水抜きパイプ点検・洗浄①

 どうもボリーです。

最近地質調査の現場がなくて、地すべり対策施設の維持管理作業の手伝いをしています。

今までやったことのない作業。地質調査や工事の先にある維持管理作業です。

手伝いを通して地すべり対策工は維持管理してこそ、使い続けられるのだなと感心しました。

 今回はそんな維持管理作業の水抜きパイプ点検と、水抜きパイプ洗浄についての話。

まず、水抜きパイプというのは、地すべり地帯で対象の地すべりブロックに影響を及ぼしている地下水を排水するために設置された施設です。

地すべり対策施設には法枠、擁壁、杭、水路等があります。

水抜きパイプ施設はその中のひとつになります。

 家屋や道路に影響を及ぼしそうな施設は、数年ごとに点検が行われることになっています。

 点検にも種類があり、点検と詳細点検というものがあるようです。

点検では点検結果をまとめて報告するのみですが、詳細点検の方では点検結果次第でパイプの洗浄を追加で行います。

 それでは現場での水抜きパイプ点検方法についての話へ進みましょう。

山の中にこっそりと並ぶ水抜きパイプ(伐採済み)

現場での水抜きパイプ点検方法

 水抜きパイプや他の地すべり防止施設は区域ごとに複数箇所が存在しています。

一つ一つの施設の位置を調べてから、現地に向かい水抜きパイプを点検します。

これだけ聞くと簡単そうに思いますが、実際は現地でパイプを探し出すのにかなり苦労します。

道路沿いや、人の活動している場所の近くでしたら草木の手入れが行われているので場所は見つけやすいのですが

水抜きパイプは山の中に入った場所に設置されていることが多いので、手入れされていない場合や、長い間伐採されていなくて薮状態になってしまっている場所は大変です。

藪状態の現地

 そして点検作業では必要の無い伐採作業はなるべく行いません。

目的が水抜きパイプ施設の点検なので、設置してあるパイプを点検することを第一にしているからです。

竹がほとんど隙間なく密集している林の中や、棘のある植物がいたる所に生い茂った薮でもなるべく伐採に時間を使わないようにしてパイプを探します。(僕はひどい藪では蚊除けと植物除けのために顔をガードするネットを購入し装備していました)

 藪に突入して草木をかき分けながらパイプを探すのは体力的、衛生的、精神的にきついです。

作業中は綺麗に伐採した場所で作業がしたいと心の底から感じていました。

水抜きパイプが設置されている位置

 水抜きパイプの点検(現場作業)で一番難しい作業は水抜きパイプを発見することです。

道路沿いを歩いていて目視ですんなり発見できるパイプであれば何の苦労もないのですが

水抜きパイプが設置されている位置を示した図面を当てにして探しても、図面に書いている通りの場所にパイプがあるとは限りません。

 図面自体が完全に正しいものではないことがあるし、現地の地形が崩壊等で変わっていることもあります。

現地で水抜きパイプが発見できない場合は、図面を参考にして地形などを見ながらパイプの行方を推測し、なぜパイプが見つからないのか理由付けします。

見つからない場合はパイプが埋まっていそうな場所をスコップを使い掘って確かめます。

掘り出し作業は点検の種類やタイミングによってどれくらい詳しく探すかの指示を受けるそうです。

掘り出して発見した水抜きパイプ
水抜きパイプの状態チェック

 水抜きパイプを発見したら、本体と、排水を水路まで導く導水パイプや流末配管の状態をチェックします。

水抜きパイプは、勢いよく水が流れているものもあれば、水が全く出ていないものもあります。

パイプ内部が少しだけ濡れている状態や、パイプを保護している保護盤が壊れているなどの状態を確認します。

 パイプや配管部分以外にも、周辺環境で気になることがある場合チェックします。

点検表作成

 現地で点検をした後は、点検した内容を使用して社内のPCで点検票を作成します。

評価方法はある程度決まっていて評価基準に沿って評価します。

過去に点検したデータも参考にしながら作業します。

 それと、自分はまだ見たことがないのですが点検表で評価した後、修理や再工事が必須な施設について工事費や被害想定額を算出するという作業も行うようです。

発注者に提出

 作成した点検表に間違いがないかどうか、細かく何度かチェックします。(チェック疲れる)

最後に発注者に提出し作業完了となります。

 発注者との協議には一度参加しましたが、資料を揃えてしっかり説明した上であれこれ突っ込まれたことに対してしっかり返答しなければいけない場所でした。

協議の時だけしっかりやろうとするのではなく、普段の仕事、事前の準備が大切だろうと感じましたね。

今度は洗浄編へ

 点検には種類があり、今回お伝えしたのは基本的な点検で評価することがメインとなるものでした。

今度は詳細点検という点検で、パイプを観察して評価するだけではなく、実際にパイプ内部に検尺線を挿入してパイプ内の状態を確認し、問題があれば洗浄して排水能力の改善を試みます。

 そんな洗浄作業については、また次回。ということで、それではまたで~す。

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