
どうもボリーです。
しばらく前にある工場の地質調査で工場地帯の造成地で掘っていました。
以前盛土逸水でも書いたのですが造成地の盛土部は逸水が起こりやすいです。
今回はGL-1.00mまで無水掘りをした後に送水掘りを始めたのですがその時点から水が一切戻りませんでした。
盛土だしまたどこかの水道に逃げているのだろうと考えていると、孔から少し離れた地表面から水が漏れ出ていました。
以前のここからもあそこからも!?水道だらけで困ったけれど…の時のように漏れ出している箇所と循環用に掘った泥水バック(泥水を溜める穴)を掘って水道を繋げることにしました。
しばらくこの状態のまま掘削していたのですが途中で1度循環している泥水中に溶いたCMCを添加してみたところ10分くらいすると孔の横から漏れていた水が止まり掘っている孔から通常に排水されるようになりました。
CMCの脱水減少効果が効いたのか粘性が上がった影響でスライムを運んで水道を塞いだのか理由ははっきりとしませんが漏れていた水が止まるということが起こりました。
泥水の粘性を高めるだけならCMCでなくてもホレールなどのポリマー材でもできるけど同じ結果になるのだろうか。
それとは別に、今回の現場でのことなんですが
循環用のケーシングは入れていたのものの途中で斜面の下の方から水が漏れて循環が出来なくなりました。
現場を汚せないので漏水を止める段取りに取りかかるのですが
この時どうやってなるべく簡単にこの漏水を止めるかを考えていました。
孔口とケーシングの隙間から漏れているものであれば隙間に詰め物をしたりCB剤などで隙間をシールしたりもしますが
今回は孔口ではなく斜面の下の辺りから漏れていたし
それに加えて地表面が軟らかい礫混じり粘土なので隙間を埋めるのに適していませんでした。(地盤がしっかりしている方が孔口から漏れている場合は隙間を詰めやすい)
この孔はサンプリング孔でそんなに深くまで掘る予定がなかったので
漏れている箇所付近に穴を掘って足場の下の方で循環しようかとも思いましたが
新たに他のところから漏れ出したり、慣れないやり方で作業を進めることで2次的な問題が発生することを懸念してこの方法もやめました。
結局、基本的な方法の循環用ケーシングを追加で入れることによって対応しました。
盛土が5m程度あったのですが盛土部分は間隙が多いようでうまく遮水(循環できる状態)できなかったのでその下の粘土層まで挿入することによって解決しました。

遮水の際のケーシングの入れ方
今回、上記のようにケーシングを入れることによって遮水しましたが。
ケーシングを入れるといっても入れ方はいくつかあります。
基本的に地質調査で使われるボーリングマシンは回転で掘っていくロータリー式のマシンを使っているのでケーシングにしてもコアチューブにしても基本的に回して掘削していきます。それから回して入れるにしても送水掘り、無水掘りがあります。
他にはドライブハンマーでケーシング(ドライブハンマー)を叩き入れる方法もあります。
そしてその中で遮水に最も適している方法はどれなのでしょうーか?
地質によっては回すと遮水が難しかったりしたりするので回し入れるにしても短い時間で入れてしまうなど注意が必要です。
ケーシングを入れるタイミングや孔内状況によっては、送水掘りと無水掘りを組み合わせたり、数本まとめて叩き入れたりもします。
うちはドライブパイプを持っていないので基本回して入れているのですが(ノーマルケーシングは叩くとオーバーラップしやすい)
ふかぼり!で話を聞いていると打って入れたときの遮水の安定度はかなり高いようです。
軟弱掘り以外でも循環掘りをする現場が多いですが循環用のケーシングはオペからするとなるべく浅い深度でがっちりと遮水したいです。
そういえば、もっと直接的に特殊な方法で循環するやりかたもあるようです…孔の地質によりますが現場状況にあった方法を選んでいきたい。
ボーリング技術者 ボリ・ボリー