その他

地質調査技士登録更新講習に行ってきた|内容・制度変更・現場向けポイントまとめ

どうもボリーです。
今回は、地質調査技士の登録更新講習の流れと、講習内容の要点、制度変更ポイント、現場で特に重要だと感じた話題をまとめます。

11月中旬、広島の会場で全国地質調査連合会が運営している「地質調査技士登録更新講習会」に行ってきました。

地質調査技士は5年に1度登録の更新をする必要があり、僕は今回資格を取得してから10年目2回目の更新となりました。

とはいえ、前回の登録更新の時は、恥ずかしながら更新を忘れていて、なんとか運良く緊急用に用意してある措置を受けることが出来たので更新することが出来ました。

詳しくは↓をご覧下さい

というわけで、今回で更新は二回目とはなりますが、一回目はDVD講習での受講だったため、講習会場での受講は初めてになります。

業界では”しきたり”となっている登録更新がどんなものなのか?ついに経験できることを楽しみにして当日を迎えました。

出発

試験会場には会社の車で向かいますが、会社内に今年に更新する管理部門の先輩が一人いたので、乗り合わせて二人で行くことになりました。

9時開催でしたので、余裕を持って5時に出発して、会場には1時間前に到着。

会場の広島国際会議場は平和記念公園内にあったため、会場までしばらく公園内を散歩、原爆ドームや慰霊碑を訪れ黙祷を捧げました。

開催時刻の30分前に会場内に入ると、大ホールに机と椅子が120人分程度(多分それくらい)用意されていて、受付で伝えられた番号の席に座った。

着席して、周りの様子を眺めると用意された席の6割くらい人がすでに着席していて、講習開始時刻に近づくにつれぞろぞろと集まった。

地元で付き合いの深い先輩オペレーターの方と出会ったのでご挨拶をしました。

受講者の中には他にも以前仕事でご一緒したことのある元請け管理の人がちらほらいましたが、そんなに近い関係でもないので改めて挨拶はしませんでした。(以前と立場も違うし)

講習内容

講習は時間通り静かに開会の挨拶から始まり、速やかに講習の本題へ進んだ。

講習の内容によってパートが分けられていて、60~90分程度のものが4.5編ありました。(スケジュール表なくしたのでざっくり情報)

お昼の時間は1時間きっかり。(弁当は持参した方がいい)

最後に講習内容の理解度をチェックするためのテストを受けて、書き終えた人から退席という流れになっていました。


講習内容は主に4編あり、編ごとに分けてお話しされていました。※内容は以下参照

第一編 地質調査業について

一章 地質調査の領域
二章 地質調査業の市場動向
三章 入札・契約に関わる諸制度
四章 地質調査業をとりまく新たな
   社会・技術動向
五章 地質リスクマネジメントの概要と      
   今後の展開
六章 地質情報の電子化・利活用等に
   関する動向
七章 産業としての事業活動

第二編 地質調査技術者について

一章 地質調査技術者の職務分野と
   資格制度
二章 地質調査技術者の技術者制度と
   教育システム
三章 技術者と倫理

第三篇 調査ボーリングの基本技術と
    安全・現場管理のレビュー

一章 調査ボーリングの役割
二章 現場管理
三章 調査ボーリングの運搬・仮設・
   撤収
四章 調査ボーリングの記録と報告
五章 サンプリング
六章 原位置試験及び物理検層

第四編 調査ボーリングの周辺技術動向

一章 土壌汚染調査
二章 物理探査
三章 地盤材料試験

この他、講習の最後に”最近の技術動向”という講義がありました(確か…)

章をこうして並べてみますと、ブログであれば読んでみたいと思わせるようなタイトルが目白押しですよね。

タイトルにワクワクしながら拝聴していましたが、基本的には過去にボーリングポケットブックやテキストで見たことのある内容となっていました。

過去に見たことはある内容とはいえ、じゃあ人に説明できるかと言われるとボヤっとした理解しかないため、勉強にはなりました。ただ、、たびたび強烈な眠気が襲ってくるので、全編集中して聞くことは難しかったです。

その中で、僕が特に気になった話題を紹介します。

気になった話題

新たな時代の地質調査業 アクションプラン 2023
~社会に寄りそう地質調査業

新たな時代の地質調査業 アクションプラン 2023 pdf

トピックスとして紹介された全地連が作成した資料です。

講習の中で、全地連の取り組みやホームページを上手く利用してほしいという旨の発言がありましたので、早速ご紹介します。

こちらの資料は最近の地質調査業界の動向を数値化して分析したり、今後社会から求められるものについてまとめたものになっています。

関係者であれば一読されることをおすすめします。

全地連のホームページをご活用ください

上記にも書きましたが、これもトピックスとして紹介されました。

地質調査技術者に役立つ情報や㏚動画等があるのでぜひ利活用してほしいということでしたのでご紹介します。

全国地質調査業協会連合会ホームページ

調査孔の埋戻し

以前から注意して作業する必要のある調査孔の埋戻し作業についてですが、講習の中で重要度が高そうに話されていたためご紹介します。

調査孔の埋め戻しは原形復旧が基本とされています。

埋め戻しの目的は、孔口付近の陥没防止、地下開設時の被圧地下水噴出防止などがあります。

それに加えて近年では、環境保護対策として

複数の帯水層連通による地下水環境、生態系に対する影響などによる二次汚染防止の目的も含まれるようです。

また、不十分な閉塞による、地下水の流出やガスの発生による事故は少ないようで、損害請求例もあるとのことでした。

周辺地盤と同等の透水性か、それよりも低い充填材を使用して確実に閉塞するようにしょうという話でした。

「現場調査部門」受験資格の変更▼ここ重要(2026年制度変更)

こちらが今回の講習の目玉というか現場調査部門にとって大きなニュースとなります。

適用開始は令和8年からになるようです。

旧制度では、受験資格は・ボーリング関連機器を操作する実務経験5年以上

加点制度として・指定講習会の受講状況によって加点 ・実務経験年数によって加点がありました。(経験年数で加点があったのは知らなかった)

そして新制度での受験資格は ・受験資格が・ボーリング関連機器を操作する実務経験5年以上 ・「★安全教育等」の①~⑥をすべて修了した方は、実務経験3年以上。

加点制度として ・受験資格が・ボーリング関連機器を操作する実務経験5年以上 ・「★安全教育等」の①~⑥をすべて修了した方は、実務経験3年以上。・「★安全教育等」の①~⑥保有資格に応じて加点

★安全教育等(厚生労働省所管の特別教育または技能講習)

①ボーリングマシン運転者
②足場等組立・解体(作業者または作業主任者)
③不整地運搬車(最大積載量1t未満または1t以上)
④小型移動式クレーン運転(最大吊上荷重1t未満または1t以上)
⑤玉掛け(吊上荷重1t未満または1t以上)
⑥フルハーネス型墜落制止用器具

※加点内容:①=5点 ②~⑥=各1点(最大10点)

新制度を使用することで、早い段階で受験しやすくなりますね。

全ての安全教育を実施済みであれば10点の加点がされるというのは大きな変化ですよね。

事前講習会参加による加点も加えると最大で15点加点されるということでしょうかね?

これは大幅に合格率が上がり地質調査技士所持者が増加することでしょう。

公表されている近年の合格率は30~40%ですので、僕が合格した時とそれほど大きく変わらないとは思いますが

身近な人の意見を聞くと近年は地質調査技士試験の問題が難しくなり、なかなか合格できないと言っていたので合格率を上げるための工夫なのかもしれません。

人材不足に加えて、地盤情報の検定で資格番号を確認するので、今の時代、機長には必須で所持させたいところなのでしょう。

何にせよ、早めに受験できて、取りやすくなるというのは受験者からすると嬉しいことですね。

全地連パンフレット

※受験予定の方は、公式要項を必ず確認してください。制度は今後変更される可能性があります。

透水性が高い地盤での透水試験

原位置試験についての章の中で透水試験の話が気になったのでご紹介します。

気になった話題というのは透水係数が10‐4m/s程度以上の透水係数が高い地盤の場合、水位の経時変化が速く、通常の非定常法では解析可能なデータが取得できない場合についてです。

透水試験を行うときに水の変動速度が速いと、解析に使えるデータが取れないので担当者とよく悩むことがあります。

このような場合、よく行うのは定常法(注水、回復)なのですが、それ以外の方法を紹介されていました。

それが、スラグ法、逆止弁を付けたポンプで孔内水位を揚水する方法、圧気によって孔内水位を低下させる方法でした。

スラグ法というのは試験孔内に一定体積の錨を投入、または引き上げることにより孔内水を瞬間的に変化させられる方法のようです。ウェブ検索したらスラグ法が見つかると思いますので見てみられるとより詳しく分かると思います。

こうした方法を知っておくことで様々な現場に対応した方法が選択できるので、いろんな方法を教えてほしいものです。そういう技術講習の場が作られることを強く望みます。

おわりに

他にも話はありましたが、特に気になった話は以上です。

ということで、初めて登録更新に行ってまいりました!

1つの会場に地質調査技士が集まっている状況にいる中で、同じように地質調査に携わっている知らない同業者がこれだけの数いるのだなと視覚的に感じました(他の年の方も含めるともっともっといるし)

途中で退屈さを感じる場面も多かったですが、ためになる話もあったし、5年に1回再勉強できるということで意味のある講習会だったと思います。

そして16:30頃、会場を出ると、そのままお好み焼きも食べずに会社に直行で帰りました。

独りだったら食べて帰ったかなー、いやまぁ、帰っただろうな。

泊りで行けたらおいしいものも食べられるからもっと楽しみになるんだけどなー

5年後の更新では、どんな感想を抱いてることだろう、、

スポンサーリンク

-その他
-,

© 2026 地質調査員ボリ・ボリーのブログ Powered by AFFINGER5