
ダブルコアチューブでコア取り作業中のこと
岩片状~短柱状コアをボトムタイプのダイヤモンドビットを使って採取していました。
この時、この辺りでは続けて何か所か掘っていたこともあり岩掘り作業に余裕が出ていたかもしれません...
岩片状のコアがある中で先を急いでケーシングを追うのをやめて裸孔で掘り進めることにしました。
しばらくそのまま掘り進めていたのですが
コアを採り終えて引き上げ作業中に異変が起きた。
コアチューブが引き上げられない
何度も上下したり回転させるのだがそれでも上がらない。上がる気配がない。
コアが入ったコアチューブなので衝撃をあたえるわけにはいかないし。
上下や回転で上がるのが一番楽だっだたがそうはいかないみたいなので他の方法を考える。
まずは状況を整理する。
何が起こったのか?
引き上げようとすると同じ箇所で引っかかることから引っかかる箇所になんらかのトラブルが起きたと考えられる。
トラブルは孔が部分的に崩壊したのか、岩片が障害となっているのか、あるいはそれらの組み合わせのような形で起こっているのだろう。
この後どうするか?
原因は推測したがその上でどう対処するか。
まずは対処方法について頭で考えながら再度コアチューブの引き上げをはじめました。
これで抜ければ一番楽ですから。
引き上げる時に急な操作をせずにゆっくり徐々に引き上げるようにしていました。
しばらく動かしましたがやはりこのやり方は無理だと判断して
引き上げ作業中に考えた他のやり方で対応することにしました。
他の方法はケーシングを入れるか打撃で引き抜くかのどちらかでした
状況を考えるとコアチューブの中に採取したコアが入っているので打撃で叩いて引き抜くとコアが落失しそうなのでケーシングを入れるやり方に決めました。
次の問題
しかし現状そうもいかず
ケーシングのジョイントがGL以下にあったためケーシングを繋ぐ作業が行えませんでした。
このことを受けて悩みましたがやはり打撃の抜き上げはしたくないのでどうにかケーシングを繋げるようにするために再度考えます。
結果GLから-10cm下にジョイントがあるのでケーシングの周りの地面を少し掘ってからケーシングジョイント部を切りカップリングを装着させることが出来ました。
ケーシングを入れる
繋ぐことができたので後はケーシングを入れる。
ここでケーシングをどこまで入れるか悩みました
コアチューブを引き上げる際に引っかかって上がらなかった位置まで入れればコアチューブは引き上げられるでしょう。
しかしこの後もケーシング入れるとなると掘った箇所まで入れた方がいいのか?
それともコアチューブ回収後にコアチューブの中身が落失している可能性もあるからむやみに孔底まで入れない方がいいか?
結局、コアチューブが引っかかって上がらなくなった箇所周辺までケーシングを入れました。
無事回収
ケーシングを入れた後いよいよコアチューブを引き上げる。
ケーシングを入れたので引っかかっていた箇所ではもちろん引っかからなくなり
無事回収することができました。
いやぁ、しかし目先の速さを取って大きなロスをしてしまいました。。
今回のことを経て
とはいえ失敗は経験値となります
裸孔掘進の見極め
コア取りをしながら岩の状態を見てケーシングを入れていくのですが
その際に今回くらいの岩の状態だと今回のようなことになることを頭に入れて今後は見極めていきたい。
ウイングカップリング
このことに関してふかぼり!の方でもメンバーの方に相談してみたところ
ダブルコアチューブの真上に設置してロッド抜き上げ時にリーミングできるアイテム
ウイングカップリングなる商品があることを聞きました。

ダブルコアチューブの真上にメタルチップが付いているものもあるようですし
こういう道具を使っていれば多少無理しながらでも裸孔状態で掘り進められた可能性がありますね。
掘りおわりに
基本的なことですが
ケーシングを入れるなら基本的には岩の状態が良いところまで入れる
裸孔掘進するならそれなりの準備をして進める
どちらにしてもそのためには岩の見極めや専用の道具の使用などのコツを抑えていかねばいけませんね。
ボーリング技術者 ボリ・ボリー