
どうもボリーです。
まずは下の画像をご覧ください。

見ているだけで具合が悪くなりそうな画像ですよね…。
今回は過去にあったLLTゾンデのゴム破損についてと考察です。
現場の状況
上の画像のようにゴムに穴が開いてめくれた状態になってしまった際の現場の状況ですが
試験の対象はN値は25回程度の風化岩(凝灰岩)でした。
コアの状態は主体は粘土状の風化岩でしたが部分的に礫状~岩片状でした。
LLTをするにしてはN値は高めだし、このような硬軟のある地層で試験を行う場合はトラブル(ゴムに穴があく等)が起きやすいので無事に試験ができるか心配でした。
試験前に担当者に試験区間の調整やエラストでの試験実施も提案しましたがエラストだと逆に細かいデータが取れないことが考えられるので予定通りLLTを実施することにしました。
試験の加圧ステップはLLTの説明書に記載してあるものを参考にして30kgf/cm2のメーターを取り付けて加圧ステップは1.0で試験を始めました。

試験は対象の風化岩の強度が高いせいか20kgf(2MPa)を超えてもあまり孔壁を広げませんでした。
30kgfのメータを付けて高圧状態の試験を行う場合はこの20kgf(2MPa)という数値は安全にゾンデを回収するための基準になると感じています。
経験的に20kgf(2MPa)を超えて試験を続行するときはイエローゾーンであるという感覚をもって試験の具合をよくよく見ながら試験の止め時を考えます。
LLTの取り扱い説明書に25kgf/cm2(2.5MPa)を超えて使用することには注意をしているし25kgf(2.5MPa)を超えだすと安全弁が作動してしまいますから一概には言えませんが試験は圧はかけても25kgf(2.5MPa)でしょう。(20kgf/cm2(2MPa)以上はかけない方もいる)
そんな中でこの時は20kgf/cm2(2MPa)は超えていたものの試験データがもっと欲しかったので25kgf/cm2(2.5MPa)辺りまで圧をかけて試験を終えました。
試験が終わった後に圧を抜いて送水した水がLLT本体に戻るのを待ちます
この時に本体に送る前の位置(水位目盛り)まで水が戻れば上出来なのですが、無理して試験をした場合や地層中に礫玉石が混入している場合にはゾンデのゴムに異常が起きている場合があります。(穴空き、破れ)
そして異常が起きている場合、圧を抜いても本体に返ってくる水の量が少ないです。(水が抜けている)
なので水が元の位置まで戻ってくれることを願うのですが、この時は圧は抜けたけど水の戻りが始める前よりも少ない。
ということでゴムに異常あり!
こうなるとこのまま抜き上げ作業をしても引っ掛かったり、抜きにくかったり、抜けなかったりとろくな事がおこらないので
とりあえずすぐ抜かずに、もしかしたら水が戻るかもしれないと期待しながら絶望に備えます…
しばらく待ちますが水は戻らないので覚悟を決めて抜き上げ作業にかかります。
つづく
ボーリング技術者 ボリ・ボリー