
どうもボリーです。
今回は、以前、プレッシャーメータ試験をΦ80のゾンデで行った際に、試験終了後にゴムが外れて引き上げる時にゴムがめくれてしまい、再度使用不可になってしまうということが、数回起きた時の話です。
最終的に原因を発見して、ゾンデ細部のメンテナンスと正確なゴムの装着により解決したのですが、この時の経緯などを詳しく振り返ってみたい。
LLTのゴム外れ、めくれとは
LLTゾンデのゴム部分の、外れやめくれは、昔からLLTを行う際に物理的について回る問題としてあります。
LLTを組み立てたときに締めが甘かったり、組み立て方が間違っていたとか、現場での誤操作や地質的な要因でなど原因は様々です。
外れ方やめくれ方によっては、孔内からゾンデを回収することが困難になり、対応に時間がかかることもあります。
ゴム捲れ発生時の状況
準備~不具合発生
自身は普段、Φ60のゾンデを使用してLLTの計測をすることが普通なのですが、この時の現場では、Φ80のゾンデで計測を行いました。
Φ80になったからといって、試験方法は基本的に違いはありません。
LLTの準備をしていつものように試験を行い、試験後に送っていた圧力を開放して、ゾンデ内に送っていた水がタンクに戻るのを待ちます。
このときに、圧力をかける前のタンク内水位まで水が戻るのが普通(多少は誤差もあるが)ですがこの時は割と多くの量の水が戻ってきませんでした。
こんな時、LLTは基本元請け会社の私物であるので、引き上げの際LLTのゾンデのゴムだけの破損ならまだしもゾンデ事態に傷をつけたりすれば大損害を与えてしまうので、慎重に行動しなければなりません。
不具合発生~ゾンデ引き上げ
まずは、水が戻るのを待ちました。タンク内の水位を眺めるが、動いてない。少しずつ変化してるように期待を込めて見るが動いてない。
こうなったら、もう次の段階に移ろうと決めて、ゾンデを引き上げてみることにする。
まずは手で、自力でゆっくり引き上げてみるが、ケーシングの下部に引っかかっているのか、一定の高さ以上へは上げられない。
次にホイストを使い、なるべくゆっくりと引き上げる。引っかかる地点で少しパワーを入れて上げると、ケーシング下部の引っかかりが外れたのか、引き上げることが可能となり、地上へゾンデを引き上げ回収した。
ゾンデ状態確認~ゾンデゴム交換

地上へ引き上げたゾンデは外ゴムが半分以上めくれた姿となっていました。
ゴムの上部が外れた後、上昇させるときにめくれあがってしまったのだろう。
元請け担当者に連絡して状況を伝えると、水が戻る前に上げたのではないか?と状況を問われたので、状況を説明したが、もっと待つべきではなかったかという意見をいただいた。
待ちはしたのだが、以後は上げる前に連絡を入れるようにしようと決めた。
起きたことは仕方がないし、次に使う班もいたので切り替えてゾンデのゴム交換作業を行うことにした。
めくれてしまったゾンデのゴムは使用不可なので、ゴムの交換作業を行います。
ゴムを交換した後は、計測データとの相関性を把握するための基準データを測るためにキャリブレーションを行います。
ゴム交換とキャリブレーションを済ませて現場内の他の班に渡しました。
何度か同じことが起きる
この現場では、まとまった本数の調査が行われたのですが、他の班がLLTを行った際にも自分の測定した時と同じように、測定後に、送った水が戻らず、しばらく待ったが戻らないので上げるとゴムがめくれていたということが発生しました。
二班とも別のゾンデを使用して再度試験を行った場合は、何事も起きなかったので、やり方ではなく、ゾンデに問題がある可能性が出てきました。
メーカーに問い合わせ~メンテナンス~改善
元請け担当者がメーカーに連絡して、現場での状況を伝えて相談すると、LLTの部品や接合部に細かいバリ(突起等)がある場合、やすりかけしてバリ部分を整えること、また、Oリングの交換などのメンテナスを行うと改善する可能性があると伝えられたようでした。
その後、言われた箇所のやすりかけや、メンテナンスを行い、再度利用してみました。
ゾンデのメンテナンス後は、どの班でも同じような現象が起きることがなくなりました。
状況まとめ
LLTをはじめの一カ所だけしていたら、ゴムがめくれたのは、自分が早く上げたせいということで、明確な理由に辿り着けないままだったでしょう。
LLTは、何か起きた場合、実施している現場に目が行きがちですが、やり方や地層中の原因以外にもメンテナンスが原因で起きることもあることが分かり、大変勉強になった現場でした。
余談ですが、Φ80の新型タイプ?
自分はこの現場で初めてΦ80のゾンデを使ったのですが、ゾンデのゴム外れの後、元請け担当者と話をしていると「Φ60のゾンデが主流になる前はΦ80ゾンデをよく使用していたけど、ゴム外れなどの問題が多かったんだよね、Φ60を使うようになってトラブルが減ったように感じた」と仰っていました。
そして話を聞いていると、Φ60のゾンデには、内ゴム外ゴムが一体になったタイプのものがあって、特にそれを使うようになってからトラブルが少なくなったらしい。そして最近?のことかは不明だがΦ80ゾンデにも同じように一体のタイプのものがあるらしいです。
装着する際のわずかなエラーを防止できるのであれば、一体型の方が安心して使えそうです。
日々勉強です。